こんにちは!オーヤマくんヘビーユーザーのMoriRicca(もりりか)です。
お友達からカヌレが食べたい!とリクエストをもらって、
「よしよし、いいよ、作ったげるー!」
と軽い気持ちで始めたカヌレ作り。
ただの焼き菓子でしょ?すぐできるね。楽勝(^^)
と思ってました。はい、スイマセン。笑
銅のカヌレ型を持っている方なら、きっと一度は失敗しているはず。
例にもれず私も紆余曲折いろいろありまして、かれこれ10回くらいカヌレを焼きました。
その話をしていきたいと思います。
カヌレ型についてのお話
まず、型を持ってなかったので、型探し。
シリコンのもの、フッ素加工のもの、銅のもの…。
シリコンやフッ素加工のものは一気に6個焼けたりして、値段も安い。
こんなのとか
こんなの
やっぱり高温の鉄に触れることで香ばしく焼き上がると思うので、シリコンは選択肢にはなかった。
そして、本場は銅で焼くそうで、銅だと一番外がバリッと、中はもちっとの憧れのカヌレになるとのこと。
とりあえずいいものは揃えたい性格なので、高かったけど銅のカヌレ型を買いました。
そしてなんと!銅のカヌレ型は1個ずつ単品仕様。
1個1000円くらいで、10個買ったので1万円…/(^o^)\
マトファのは倍くらいするので諦めて、浅井商店のものを買いました。
トールサイズとか小さいサイズもありますが、「大」にしました。80ml入ります。
私、実はカヌレを食べたことがなくて、近くのカフェで買って食べたんですが、小指くらい小さいのね(泣)
この「大」サイズはその5倍位の大きさだと思います。食べごたえ満点。
一応オーヤマくんの天板に10個乗せれます。
が、あんまり近づけて置くと火の通りが悪いかもしれません。今の所、1回で6個しか焼いてない。
10個焼いたらレビューします。

左の型が銅の型。真ん中がフッ素加工のカヌレ型。右がセリアのシリコン型。色々あって3種類も買ってしまいました。笑
よくある小さいカヌレはセリアのカヌレ型くらいの大きさです。
1枚100円なので、ちょっと買ってみました。
オーヤマくんの天板なら6枚乗せれます。
大カヌレの1個分がちょうどセリアのカヌレ型1枚分の量になりそう。
耐熱温度が230℃だったかな?180℃20分以内で使用して下さいと書いてました。
まだちゃんと使ってないので、今度使ったらレビューします。
黒いテフロンフッ素樹脂加工のカヌレ型は霜鳥製作所の日本製のもの。
ずっと霜鳥じゃなくて霧島だと思っていました。笑
あとからこちらを買い足したのですが、結論から言うと、とってもこだわりがある方以外はこのフッ素樹脂加工の型を買うことをオススメします。
後でお話しますが、銅のカヌレ型はとんでもなく失敗しやすいです。温度管理ができないと絶対に飛び出してくるか中が生焼けみたいになって美味しくないのがたくさんできます。笑
このフッ素樹脂加工のものだと、ほぼ飛び出てこないので、そこまで神経を研ぎ澄まさなくても失敗しにくいです。
飛び出してこない分、銅の型のカヌレより高さのあるカヌレが焼けます。ので、生地の量も多めに入れられる。
銅のカヌレ型だと6個分取れるところ、5個で調度いい量になります。
カヌレ飛び出てくる問題

きっと皆さん、一番悩むのはこの「カヌレ飛び出てくる問題」ではないでしょうか?
初めてカヌレを焼いたときにこの光景を目の当たりにしたときは、本当に衝撃的でした。
型から2cmくらい飛び出してくるのは当たり前。見事に全員飛び出してました。笑
しかも、一番ビックリなのが、焼き上がったあとに底の方は空洞なこと。
マフィンみたいにモコモコ膨らんでるんだと思ったら、そうではなくて、体積は焼く前と変わらずに本体がそのまま上に浮き出してくるんです。ほんと笑える。

飛び出してきたカヌレの焼き上がり。なんだこりゃ🤣
飛び出してくる原因を色々調べたところ、考えられる点は以下の4点。
- 生地の配合
- 牛乳を沸騰させるかさせないか
- グルテンができちゃってる
- 焼くときの温度
一つずつ検証してみます。
生地の配合について
生地の配合は
- 薄力粉+強力粉
- 強力粉+コーンスターチ
- 準強力粉
に、牛乳、バター、砂糖、卵黄、ラム酒が多いと思います。
結論から言うと、多分生地の配合も関係しているけど、そんなに関係してないような気がする。
いろいろ試したけど、低い温度のときは全部飛び出してました。
牛乳を沸騰させるかさせないか
牛乳を沸騰させることで、焼いているときに泡立たなくなり、吹きこぼれを防いでくれるらしい。
ので、飛び出し問題に効果があるのかな?と思ってやってみましたが、関係なかったです。
いつものように飛び出しておりました。
なので、私は牛乳は沸騰させずにバターが溶けるくらいの温度に温めるだけ。
グルテンができちゃってる
グルテンができすぎると、型から飛び出す原因になるそう。
グルテンができないようにするには、
- 必要以上に生地を混ぜすぎないこと
- 12時間以上生地を寝かせること
これは簡単に気をつけられるので、きちんと実践できていたはず。
一番生地を混ぜすぎないようにできる手順としては、
- 卵黄と砂糖を泡立て器でよく混ぜる。
- ラム酒を加えてよく混ぜる。
- 粉を加えて、粉っぽさがなくなるまで優しく混ぜる。
- 温めた牛乳を1/3ずつ加えて優しく混ぜる。
- こしてタッパーに入れて12時間以上寝かせる。
この手順で作ると、ダマもほとんどできないし、混ぜる回数も最低限で済んでると思います。
焼くときの温度
最後のポイント、これが最も大事な気をつけるべき点です。
飛び出す一番の原因は焼く温度だと思います。
最初に高温で焼いて、あとは少し温度を下げて焼くといいというのはわかっていたので、そうやって焼いてたつもりでした。
どうやってたかというと、オーヤマくんで250℃で予熱して、250度のままだと10分弱くらいでグツグツしてくるんです。
めちゃめちゃグツグツしてくると、
「また飛び出てくるんじゃないか…」
とグツグツしたらすぐに(焼き始めて10分で)温度が190℃くらいになるように設定してたんですね。
そうすると毎回飛び出てくるし、80分くらい焼かないと焼色がつかない。
銅のカヌレ型で成功したときの温度設定はこちら。
- ファンあり250℃で10分予熱/実測250℃
- ファンを切って、上下ヒーターにして250℃のまま中段に入れる。
- 8分くらいで沸騰してくる。/実測230℃
- 20分まで250℃で焼き続ける/実測220℃
- ダイヤルを200℃に設定して40分焼く/実測200℃前後
途中1cm〜1.5cm飛び出てくるんですけど、35分くらいで少し引っ込んで40分位で底に落ちます。
温度を低くして焼くと、2.5cmくらい飛び出してきて、そのままその位置で上の方ばかり膨らんできます。
温度を高くすると、一度は膨らむけど、早めに焼き縮み始めることで、型の中に戻ってくれるんじゃないかなーと思っています。
ちなみに、ファンありで焼くと、庫内左側の温度が高いのか左側の方が先に沸騰して、右側との誤差が5分くらいあるんです。なので、ファンなしで焼くと庫内全体が大体均等に火が通ります。
今まで作ったカヌレ
今まで作ったカヌレを記録に残しておきます。
2021年10月15日 初カヌレ

銅のカヌレ型で焼いた初カヌレ。チョコチップ入れたら気持ち悪い見た目に…。
めちゃくちゃ飛び出してきたし、中は何もすが入ってないし、もう意味がわからない。笑
2021年11月2日 銅のカヌレ

ちょっと焼けすぎたけど、底まで色がちゃんとついた銅のカヌレ。
飛び出すのが怖くて生地の量が少なすぎ。笑
2022年1月5日 テフロンのカヌレ

250℃20分、200℃40分、下段で焼いたテフロンカヌレ。
スーパーバイオレットとイーグル使用。
浮き上がりはなかったけど、もう少し焼いてよかったなぁ。

かなり長くなりましたが、MoriRiccaのカヌレ奮闘記録でした。
みんなもレッツオーヤマくんでカヌレ〜✨